更新月でなければ解除料が生じる

最初に、大手キャリアから格安SIMへ乗り換える際に生じる費用をおさらいしておきましょう。通信会社を乗り換える場合、今の電話番号をそのまま使える「携帯電話・PHS番号ポータビリティー」(MNP)制度が利用できます。MNP制度を利用すると、転出元の通信会社から転出手数料の2000円が請求されるのです。転入先の通信会社とは新たに契約を結ぶことになるので、新規契約手数料として3000円が必要となります。また、大手キャリアでは基本料金が割引になる長期契約を結ぶのが一般的なのです。2年ごとに1~2カ月間設けられている更新月以外のタイミングで解約や転出をすると、9500円の契約解除料が発生します。つまり、大手キャリアから格安SIMへMNP制度を利用して乗り換える場合、最低でも5000円、最大で1万4500円の費用がかかることになるのです。さらに、MNP制度を利用して格安SIMに乗り換えると、大手キャリアは解約になります。そのため、「月々サポート」「毎月割」「月月割」といった各種割引も終了となり、iPhoneを分割で購入した人は、残額を割引なしで支払い続けることになるのです。こうした点も考慮に入れたいところです。なお、今回は複雑な比較になることを防ぐため、「iPhone 6s 64GBモデルを機種変更で購入した場合」に限って試算してみました。
 

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